【上越市教育委員会】令和2年度 防災教育研修会

日 時:令和2年11月18日(水)14:30~16:45

会 場:ユートピアくびき 希望館(新潟県上越市)

参加者:69名(上越市内小・中学校の管理職または防災教育担当職員

 

上越市教育委員会主催の防災教育研修会にて、防災・防災教育ではおなじみのツールとなりつつある、避難所運営ゲームHUG(ハグ)の体験と、その体験から「子どもは何を学ぶのか?どのような力を育める可能性があるのか?」を考えるワークショップを実施しました。

体験後にグループで悩んだ対応等の全体共有と災害時の避難所での実例紹介。同様の課題を児童・生徒はどのように考え、対応したか。どのようなことを大切だと考えたか等の紹介を交えながら、「何を学ぶのか?どのような力を育む機会になりそうか?」等を皆で問い、最後に今日のハーベスト(収穫)を共有しました。参加者の皆様からは、ほぼ100%肯定的な評価をいただき、大変恐縮です。令和3年度も引き続きサポートさせていただきます。

 

【参加者の声】

・防災教育は「教師が指導する面」よりも、やはり「子どもが何をどう主体的に学ぶのか」が強く問われると考えました。このことを再確認できたことが、今回の研修の成果となりました。貴重な機会をありがとうございました。(小学校 校長)

・自校の災害への備えや対応マニュアル等について今一度見直そうと考える機会となりました。東日本大震災から10 年目を迎える今年度に、「防災」やそれを通した「自助・共助」などをテーマとして総合的な学習の時間を展開している学校も多くあると思います。当校でも5 年生がそういったテーマで活動しているので、今回の研修の内容を伝えたいと思います。(小学校 教諭)

・HUG体験は3 回目であったが、コロナ禍の影響を受けてからの避難所開設の難しさを痛感できた。情報の管理と運営について、必要な支援が届くようにしていくことが大事と思いました。実体験に基づいた学びが、子どもの深い学びにつながっていることが分かりました。(中学校 教頭)

・避難所運営ゲームは、今までに経験のない体験でした。限られたスペース、様々な背景や事情を抱えた避難者、過ぎていく時間など、待ったなしで素早い判断を次々としていかなくてはいけない難しさを痛感しました。

また、同じ課題に直面した際の小中学生の答えも印象的でした。まさに、「答えのない課題」だなと思い、生きる力を身に付け伸ばしていくのにとても良いと感じました。(中学校 教諭)