平成30年6月21日(木)
新潟市立巻東中学校にて、各学年を対象に、「津波災害から自分の命を守ろう」をテーマに防災講座を行いました。
まずは、新潟地震で新潟市にきた津波の高さやどのような被害が起こったのかを確認し、津波の速さや津波からの逃げ方について学習しました。
次に、実際に巻東中学校周辺には津波がくるのか、津波ハザードマップで確認。想定では、巻東中学校周辺には津波がこないとされていますが、東日本大震災で被災した岩手県釜石市鵜住居地区のハザードマップと実際の被害の様子について説明し、ハザードマップはあくまでも予想で、自然の力は非常に大きく予想を超えることもしばしばあり、「想定にとらわれてはいけない」 ことを伝えました。
最後に、災害を自分ごととして捉えることができるよう、災害対応ゲーム「クロスロード」を応用したワークシートを作成し、班ごとに分かれ、ワークショップを行いました。
街中・海辺を想定した状況で「津波災害から自分や家族、友人の命を守るためにはどうしたらよいか」を考えさせました。その状況により、災害対応にはそれぞれメリット・デメリットがあり、素早く判断することの難しさについて実感してもらいました。
それを踏まえて班ごとに話し合った結果、「あらかじめ津波について家族と相談し、すぐに行動できるようにしておく」「遊ぶ前に避難場所を確認する」などの意見が発表されました。混乱した状況で最善の判断ができるよう、一人ひとり真剣に考え、日頃から備えをすることの重要性に気付いていただけたかと思います。
先日、最大震度6弱を観測した大阪府北部地震が発生しました。この学習を通して、生徒さんたちに「自分の命は自分で守る力」を少しでも身に付けさせることができたら幸いです。